日本地理学会発表要旨集
2002年度日本地理学会秋季学術大会
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知多半島中部における灌漑用ため池の分布とその自然環境
富田 啓介
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p. 60

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抄録
本研究は、愛知県知多半島に集中して分布している、灌漑用ため池の分布と自然環境の変容を把握し検討することを目的とした。知多半島中部に位置する半田市と阿久比町を調査対象とし、愛知県『平成10年度版ため池台帳』に記載されている区域内267のため池すべてを踏査し、残存状況·護岸率·周囲の土地利用を調査した。結果、過去4年ですでに2割の池が消滅しており、受益面積のない池が6割を占めていた。また、小規模な池が多く、個人所有が7割あり、残された池も容易に放棄されやすい状況にあった。後背地·堤·前面の土地利用も伝統的な「森林·草地·水田」のパタンから大きく変容しており、ビオトープとして良好な状態を保っているものは少ないが、未整備の農業地域に残された一部の池は良好であり、保護していく価値があることがわかった。
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© 2002 公益社団法人 日本地理学会
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