日本地理学会発表要旨集
2011年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: 305
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江の島における日帰り観光の実態
*中岡 裕章
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抄録

わが国の国内旅行者数は増加傾向にあり、特に日帰り観光を行う旅行者数の割合が高くなっている。その要因として、鉄道などの公共交通機関や道路などの整備が進み、居住地から観光地へのアクセスが容易になった背景がある。また、社団法人日本観光協会が行った調査では、時間的、経済的余裕がないことから、宿泊観光に比べ、時間もそれほどかからず安価である日帰り観光は人気が高いとしている。特に首都圏では、鉄道をはじめとする公共交通機関が充実しているため、日帰り観光を行う観光客数は増加しており、なかでも東京都心からのアクセスが容易な湘南・鎌倉観光が人気を博している。その流れの中で、各鉄道会社をはじめとする企業では、江の島・鎌倉間を日帰りで回るプランを提案しており、日帰り観光客数の増加の一端を担っている。そこで本研究では、湘南・鎌倉観光の傾向を把握するために湘南地域のシンボルとなっている、神奈川県藤沢市江の島を研究対象地域とする。研究の目的は、日帰り観光地である江の島の実態を把握するとともに、江の島を訪れる観光客の目的と、観光実態を明らかにすることである。

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© 2011 公益社団法人 日本地理学会
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