北海道は亜寒帯に位置し、冬期間は道北、道東地方を中心に河川の結氷がみられる。本研究では2010年〜2020年の11月から3月までの最低気温、日平均気温の氷点下以下の気温を積算した。その結果、河川が結氷する地域の値は最低気温の積算寒度が「1500以上」、また日平均気温の寒度についても「700程度以上」が必要とされた。こうした中で必要寒度条件を満たす、オホーツク海内陸を流れる常呂川に着目し、冬期間の観察を行った。常呂川においては12月に入るとアイスジャムが発生し、それが河道を閉塞させ、下流部の勾配の緩い地点から結氷が始まった。