2018 年 10 巻 1 号 p. 63-66
症例の概要:患者は初診時60歳の女性.|45の動揺による咀嚼障害を主訴として来院した.進行した歯周炎による歯の移動が認められ,咬合平面が乱れていた.適切な咬合を回復するために,歯周治療後,補綴処置による全顎的な治療を行なった.
考察:歯周基本治療時に動揺歯をプロビジョナルレストレーションで暫間固定し,咬合の安静を図り,再生療法後に補綴装置による永久固定を行うことで良好なアタッチメントゲインが得られたと思われる.
結論:進行した歯周炎による動揺歯の補綴処置を行なう場合,歯周組織再生療法で失われた歯周組織を再生し,積極的に環境を改善することは,咀嚼機能をより高いレベルで回復することができると考える.