日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
下顎左側臼歯部中間欠損に対して口腔インプラントにより咀嚼機能を回復した症例
岡𥔎 洋平
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2019 年 11 巻 2 号 p. 163-166

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抄録

症例の概要:患者は56歳の女性.|(5)6(7)に疼痛および嫌な臭いを自覚し,近歯科医院を受診,|5 の歯根破折と診断され抜歯となった.欠損部のインプラント補綴治療を希望したため,紹介にて広島大学病院口腔インプラント診療科を受診した.

考察|56 にインプラント体を2本埋入し,スクリュー固定式暫間上部構造を装着した.その後,患者が咬合時違和感を訴えたため,咬合面形態を修正した.経過観察後,最終上部構造をセメント固定式で装着した.術者可撤式補綴装置による易清掃性および咬合面形態の長期安定化が達成された.

結論:暫間上部構造による確認を最終上部構造に反映させることで,良好な結果を得られることが示唆された.

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© 2019 公益社団法人日本補綴歯科学会
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