日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
咬耗による審美不良に対してフルマウスリハビリテーションにより対応した一症例
西山 弘崇
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2021 年 13 巻 1 号 p. 82-85

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抄録

症例の概要:患者は62歳の男性,咬耗による審美不良を主訴に来院した.睡眠同伴者の指摘や起床時の咀嚼筋痛を認めたため,睡眠時ブラキシズムがその原因として考えられた.

考察:即時重合レジンプレートを用いて咬合挙上を行い,プロビジョナルレストレーションに置換,フルマウスリハビリテーションを行うことで,審美的に患者満足を得ることができた.睡眠時ブラキシズムに対しては,夜間のスプリント装着を指示することで,歯冠補綴装置の破折は認めなかった.

結論:咬耗による審美障害の改善に,咬合挙上およびフルマウスリハビリテーションは有効であった.

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© 2021 公益社団法人日本補綴歯科学会
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