日本補綴歯科学会誌
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◆企画:第129回学術大会/シンポジウム4「口腔内スキャナーを使いこなすために知っておくべき基礎知識」
アナログ技工とデジタル技工の違い
木村 健二
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2021 年 13 巻 4 号 p. 305-310

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抄録

 デジタル技工の進展とともに,歯科技工物の製作方法は劇的な変化を遂げている.2005年,国内においてジルコニアの認可が下りると,その加工が可能なCAD/CAM技工が徐々に浸透してきた.その後,2014年にCAD/CAM冠が保険適用されるようになると,その勢いは加速した.そして現在,口腔内スキャナー(Intraoral Scanner.以下IOSと記載)が世界的に注目を浴び,国内でも自費治療分野で普及しつつあり,口腔内スキャナーデータから補綴物の製作を行う機会が増している.本稿では,歯科技工士の立場から,デジタル技工が従来の技工と異なる点について,いくつかの観点からお伝えしたい.

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© 2021 公益社団法人日本補綴歯科学会
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