2022 年 14 巻 1 号 p. 5-9
近年のデジタル・テクノロジーの進歩により歯科においてもCAD/CAM技術を応用した,いわゆるデジタル・デンティストリーの基盤が整った.さらに,口腔内スキャナーによる光学印象が普及したことで補綴治療におけるワークフローは大きく変化した.
部分床義歯製作においても,印象採得や咬合採得,各構成要素の製作にデジタル技術を応用した報告はされているが,製作ワークフローを部分的にデジタル化しているものがほとんどである.
本稿では,口腔内スキャナーを用いた光学印象,3DプリンターといったCAD/CAM技術を応用した部分床義歯製作におけるフルデジタル・ワークフローを紹介する.