2022 年 14 巻 4 号 p. 403-406
症例の概要:患者は62歳の男性.「歯が揺れてきてかめない」,「歯肉から血が出てきて気になる」ことを主訴に来院した.歯科受診経験はないが受診に対して恐怖心を抱いていた.検査の結果,大部分の残存歯に著しい動揺を認めた.したがって,本症例では即時義歯を治療用義歯として使用し,その後,最終補綴装置を製作した.
考察:初診時から丁寧な説明と心理的な負担の少ない処置から開始することで恐怖感を払拭することに努めた.その結果,最終補綴装置が装着可能となり,患者のQOL向上に貢献した.
結論:歯科補綴治療の前段階として十分にコンサルテーションを行い,恐怖感を取り除いた後,適切な最終補綴装置を装着した結果,審美障害,咀嚼障害を改善した.