2022 年 14 巻 4 号 p. 435-438
症例の概要:患者は72歳の男性.下顎部分床義歯の破損と下顎両側臼歯部の欠損による咀嚼困難を主訴に来院した.下顎両側に生じている下顎隆起に対し,外科的処置を行うことなく,リンガルプレートを大連結子に用いたCo-Cr製の金属床による可撤性部分床義歯を製作した.
考察:部分床義歯装着により臼歯部の咬合支持域の回復が達成され,金属床義歯を用いることで,義歯の異物感を最小限にすることで患者の満足を得られた.
結論:下顎隆起を有する部分歯列欠損症例に対し,大連結子の選択に配慮し,金属床を用いた部分床義歯を適用することで良好な結果を得ることができた.