2024 年 16 巻 1 号 p. 175-178
症例の概要:患者は34歳女性.下顎右側第一大臼歯(6|)の疼痛による咀嚼困難と審美による不満を主訴に来院した.上顎歯列狭窄による反対咬合と複数歯欠損を呈しており,保存不可能な歯の抜歯などの補綴前処置後,インプラント補綴と矯正治療を行った.
考察:矯正治療とインプラント治療によって,犬歯誘導による臼歯部離開咬合を付与したことで機能圧が適切に分配され,咀嚼および審美において良好な状態が続いていると考えられる.
結論:本症例においては,歯列不正があり欠損補綴が必要な患者に対し,インプラント補綴と矯正治療により咬合が回復し,良好な結果が得られた.