2024 年 16 巻 2 号 p. 251-257
クラウンブリッジなどの固定性補綴装置の場合,印象採得から補綴装置製作までフルデジタル化が可能で,中間材料を使うことなく,所望の装置を製作できる.一方,義歯治療においては,技工操作のデジタル化は十分に可能であるが,義歯の印象採得,咬合採得のデジタル化は十分にできていないのが現状である.本稿では,印象採得,咬合採得,設計および人工歯排列,フレーム部分の製作,義歯のコンポーネントの統合,義歯の複製の観点から義歯治療のデジタル化の現状と今後について考察した.あわせて,補綴歯科治療における真のDigital Transformation,Smart Prosthodonticsについて言及した.