日本補綴歯科学会誌
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◆企画:令和5年度 西関東支部生涯学習公開セミナー 『「栄養摂取」と「美味しい」を守る補綴歯科』
人生100年時代に貢献する歯科医療
小児期から生涯を通しての歯科医療への期待
鈴木 真由美
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2024 年 16 巻 4 号 p. 393-399

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抄録

 我が国では人口減少,少子超高齢社会が到来した.健康寿命は生命寿命より約10年間短く,この差を短縮させることがQOL(生活の質)改善,医療費削減に貢献する.加齢により身体,認知機能は低下し,サルコペニア,フレイルに陥りやすいが,筋力は年齢に関係なく鍛えることにより上がる.適切な生活習慣(食事,運動,睡眠)を身につけることが,フレイル予防,筋量,筋力の維持に貢献する.小児期からよくかむ習慣をつけ口腔機能不全,咬合不全を是正し,壮年期には生活習慣病予防,是正,適切な補綴,高齢期にはフレイル,認知症の予防,維持などライフステージに合わせた歯科医療を実践することにより「美味しい」を守る健康長寿に貢献することを期待する.

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© 2024 公益社団法人日本補綴歯科学会
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