2026 年 18 巻 3 号 p. 219-226
咬合違和感症候群(Occlusal discomfort syndrome: ODS)の概念は,2013年に日本補綴歯科学会から提唱され,2025年10月には,過去の重要論文を検索,吟味し,関連領域の専門家が議論を尽くして「咬合違和感症候群の診断と治療法に関する臨床指針 2025」が上梓された.今後,この臨床指針を参考にした適切な検査,診断と医原性の病態を惹起させることのない妥当な治療法の選択が望まれる.
本稿では,ODSの分類,修飾因子,診療フローチャートに基づいた診療の進め方を提示し,歯科臨床医が咬合違和感を訴える患者に遭遇した際,指針をどのように活用すればよいのか,要点を簡潔に解説した.