日本補綴歯科学会誌
Online ISSN : 1883-6860
Print ISSN : 1883-4426
ISSN-L : 1883-4426
専門医症例報告
ニュートラルゾーンに基づいて排列を行った下顎無歯顎症例
田中 綾
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 3 巻 1 号 p. 48-51

詳細
抄録
症例の概要:67歳の女性で咀嚼障害を主訴として来院した.下顎は無歯顎で顎堤に著しい吸収を認めた.下顎総義歯の維持・安定不良および臼歯部人工歯咬耗による咬合高径の低下と診断した.人工歯を機能運動と調和した位置に排列するためフレンジテクニックを応用した.
考察:主訴の原因に,人工歯の咬耗および人工歯排列の位置があると考えた.その対応に人工歯にレジン添加を行った治療用義歯の製作とフレンジテクニックを応用した排列を行ったことが,新義歯の維持・安定の獲得につながったと考える.
結論:著しい顎堤の吸収を認めた咀嚼障害の症例に,フレンジテクニックを応用した.その結果,主訴の改善ができ良好な経過を得ることができた.
著者関連情報
© 2011 社団法人日本補綴歯科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top