日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
上顎両側遊離端欠損に対して上顎洞底挙上術後にインプラント治療を行った1症例
冨山 雅史
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2011 年 3 巻 1 号 p. 52-55

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抄録
症例の概要:患者は48歳の女性,上下顎臼歯部欠損による咀嚼障害を主訴に来院した.違和感により可徹性局部床義歯はほとんど使用していなかった.上顎左右臼歯部には上顎洞底挙上術を行い,上顎左右臼歯部と下顎右側臼歯部にインプラントの固定性上部構造を装着した.
考察:定期的なメインテナンスを行っているが,インプラントの動揺や骨吸収は見受けられない.患者が満足する機能的回復と審美的完全が行われたと思われる.また,インプラントにより咬合支持が確保されたことにより,上下残存歯の保護に役立っていると思われる.
結論:上顎両側遊離端欠損の補綴治療において,インプラント治療により患者の高い満足度が得られた.
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© 2011 社団法人日本補綴歯科学会
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