日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
摂食・嚥下障害を伴う上顎顎義歯および下顎全部床義歯の1症例
古屋 純一
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2011 年 3 巻 1 号 p. 72-75

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抄録
症例の概要:患者は69歳の男性,上顎腺様嚢胞癌にて左側上顎半側切除後,誤嚥を伴う摂食・嚥下障害を発症し,当科初診となった.嚥下機能の早期回復を目的に,嚥下機能訓練と栓塞子を応用した嚥下補助床による治療を行い,経管栄養から離脱させた.その後,上顎顎義歯と下顎全部床義歯による咀嚼機能の回復を行った.また,嚥下内視鏡と嚥下造影による機能評価を行い,摂食指導を行った.
考察:客観的評価を用いた段階的な機能回復により,安全かつ円滑な摂食・嚥下機能の回復を行うことができた.
結論:摂食・嚥下障害を伴う無歯顎の顎欠損症例に対し,補綴装置と機能訓練による包括的なオーラル・リハビリテーションを行い,良好な経過を得た.
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© 2011 社団法人日本補綴歯科学会
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