日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成21年度日本調理科学会大会
セッションID: 1A-a3
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口頭発表
咀嚼におよぼす食物の大きさと一口量の影響
*福田 ひとみ平川 智恵
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キーワード: 咀嚼, 食物の大きさ, 一口量
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抄録

【目的】近年食物の軟食化が進み、特に若い世代において堅い食物や歯ごたえのある食物を好まない傾向にある。咀嚼は、食べ物を噛み砕く食物摂取行動であるが、全身の機能を活性化する重要な役割を担っている。よく噛むことで肥満の軽減や予防にも効果がある。噛む回数や速度は一口に入れる量や物性に影響される。そこで予備調査として大学生を対象に、食物の大きさと一口量と咀嚼の関連ついて調べた。
【方法】女子学生30名(20-22才)を対象とし、自己記入法による咀嚼状況に関するアンケートを行った。咀嚼については一度に白飯(5, 10, 15g)を口に入れ、咀嚼回数と咀嚼時間を測定した。また、パンについては一口に入れる量の重さ、体積を測定し、同様に測定した。
【結果と考察】アンケート調査で食べる速さが「速い」と答えたものは41%、「遅い」は35%であった。また、「よく噛む」は29%、「噛まない」は50%であった。実際の咀嚼状況と自身の意識とは必ずしも一致しなかった。噛む速度(回/秒)は食物の違いによる有意な差はなかった。一口の白飯の量が増加すると総咀嚼回数、咀嚼時間はともに増加したが、増加率は回数のほうが高かった。重量および容量当たりで比較すると一度に口に入れる量が多くなるにつれ咀嚼回数および時間が減少した。同じ総咀嚼回数・時間に必要な量は白飯>食パン>ロールパンの順であった。また、食べる速度が速い者と遅い者とでは食物の種類による咀嚼回数・時間に有意な差があった。「よく噛む」ことを指導する場合には、一口当たりの回数だけでなく、量を実際に示して指導することも重要と考えられる。
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© 2009日本調理科学会
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