日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成21年度日本調理科学会大会
セッションID: 1P-18
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ポスタ-セッション
女子大生が利用しやすい食事バランスガイドの検討
*宇和川 小百合色川 木綿子
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抄録

【目的】「誰もがわかりやすい」ということを目的として作成された食事バランスガイドであるが、実際の認知度、参考度は低く、あまり利用されていないのが現状である。そこで、女子大生が食事バランスガイドをより身近で利用しやすいものとしていけるように調査・検討した。
【方法】本学栄養学専攻履修者107名に調査用紙を配布し、身近な食材の重量を計測して記入してもらった。これを基に食品重量目安表を作成し、食事バランスガイドにおける「つ(SV)」早見表の作成を行った。
【結果】食事バランスガイド「つ(SV)」早見表は、作成した食品重量目安表を基に料理の1つ(SV)当たりの概量を示し、惣菜やインスタント食品については、1食分のSV数を算出し、概量を示した。料理の写真を掲載し、主食、副菜、主菜、乳・乳製品、果物、嗜好品(お菓子)、それぞれで「つ(SV)」の表現方法を工夫した。また、現在の食事バランスガイドにはないインスタント食品や惣菜については喫食頻度の高いものの写真とSV数を、女子大生がよく喫食する嗜好品については1日の目安量を写真で示したので、よりわかりやすいものとなった。これらを食事バランスガイドの副教材として併用することにより、食事バランスガイドを使用する者は使いやすく、食事指導を行う者にとってはより正確な評価や指導に活用されることが期待できる。
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© 2009日本調理科学会
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