抄録
桐生大学では、平成16年にISO14001の認証を取得し(取得時は桐生短期大学)、廃棄物を削減する取り組みや太陽光発電システム導入の試み、そして環境教育に力を入れてきた。栄養士を養成する生活科学科では、調理実習のあとに発生する資源ゴミと廃棄するゴミの分別、生ゴミの衛生的な処分方法、リサイクルにまわす廃油の保管等について、実習を通じて環境教育・訓練を実施してきた。また、必修科目である「生活環境論」の講義を通じて環境問題への関心を喚起し、「環境マネジャー」という大学独自の資格が得られるプログラムを実施し、学生の環境問題に関する意識調査も行ってきた。
今回の発表では、過去数年間に計量してきた、調理実習の際に排出される生ゴミと廃油の各月ごとのデータを紹介し、桐生大学で行われている環境保全活動の一端を紹介する。また、生活科学科で開講される「生活環境論」と「環境マネジャー」資格について発表する。生活科学科に所属する学生への環境問題に関する意識調査の結果にも触れる。
過去3年間に排出された生ゴミの量は、年間を平均して約1200kgであった。昨年度からは、生ゴミ処理機を導入することで、これをほぼ半分の量に減らすことができた。同様に、廃油については年間で約100kgとなったが、これらはすべて業者に引き取られ、石鹸を作る材料として活用されてきた。「環境マネジャー」資格の取得者は、過去3年間で111名にのぼる。環境に関する意識調査の結果からは、1年生に比べ、2年生になると、自分自身の生活スタイルや環境問題への意識が高まり、環境問題を解決するために自分自身に何ができるかといったことへの関心が高くなっていることが示された。