日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成21年度日本調理科学会大会
セッションID: 2P-17
会議情報

ポスタ-セッション
揚げ物の調理頻度・食べる頻度と食生活における健康観
*和田 珠子安藤 真美伊藤 知子井上 吉世大塚 憲一久保 加織小林 敦子高村 仁知露口 小百合中平 真由巳原 知子水野 千恵明神 千穂村上 恵
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

【目的】これまで日本調理科学会近畿支部揚げる・炒める分科会では、家庭での揚げ調理に関して、多様化、健康志向、簡便化が進みつつあることを報告してきた1)2)。しかし依然として揚げ物は多くの消費者に好まれており、健康志向や簡便化が揚げ物を作る・食べる等の個人の行動に及ぼす影響は明らかではない。そこで今回は、揚げ物の調理頻度及び食べる頻度と食生活に対する健康観との関連を明らかにすることを目的とした。
【方法】調査時期:2007年5~6月、調査対象:近畿地区の大学に在学の自宅通学生の家庭(回答者は主調理担当者)、調査法:質問紙による自己記入式留置法、有効回答数506部(回収率61.5%)。
【結果】揚げ物を作る頻度・食べる頻度により3群に分け、A群(作る頻度・食べる頻度とも週2~3回以上、n=127)、B群(作る頻度週1回以下、食べる頻度週2~3回以上、n=120)、C群(作る頻度・食べる頻度とも週1回以下、n=259)とした。作る頻度・食べる頻度が高いほど揚げ物を好み、特に「好き」はA群で多く、好きだからよく作ることが窺えた。C群では食べない理由として「油っぽい」「高カロリー」等が多かったが、好きな理由として59%が「おいしい」を挙げており、C群は揚げ物が嫌いなのではなく、油を避けていると考えられた。B群では食べる理由として57%が「弁当・定食に入っている」を挙げており、A群に比べて受動的であった。一方、健康な食生活に重要と考えることは3群でほとんど差がなかったが、実行していることは「食物繊維を多くとる」等でA、C群が多く、「揚げ物を避ける」等でC群が多いといった差が見られた。以上より、A、C群はいずれも健康意識が強いが、揚げ物に対しては、C群は「避ける」、A群は「自分でコントロールして食べる」という違いが明らかになった。
1)2)日調科誌、33、236(2000)、36、274(2003)
著者関連情報
© 2009日本調理科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top