抄録
【目的】愛知県一色町の「健康一色21」の中の食育は、自分で食材を選択する力を養うことや自分で調理する力を養うことを目的として行っている。愛知県一色町の小学校では、総合学習の時間において町内の特産品であるうなぎやエビ煎餅、カーネーションなどの歴史や体験活動を通して活動的に勉強を行っている。本研究では、内閣府食育推進委員である砂田登志子先生とともに自分で食材を選ぶ力を養う講演や自分で料理をつくる力を養う調理実習を通して小学生の意識がどのように変容したかを知ることを目的として行った。
【方法】平成21年2月愛知県一色町立西部小学校の児童およびその父兄を対象に講演および親子料理教室を行った。それぞれ食生活等に関するアンケート調査を行い行動変容について評価した。
【結果および考察】講演後における児童のアンケート結果は、地域で収穫された食品の大切さなど食品の知識に関する意見が見られた。料理教室では、家庭での料理への介入を希望する意見がみられた。このように、行動や意識の変容は、知識としての学習から実体験を行うことによって実践できる知恵の次元へ進むことが示唆された。料理を作ることは、家庭だけではなく広く実践的教室が普及することも大切であることが示唆された。