主催: (一社)日本調理科学会
会議名: 2021年大会(一社)日本調理科学会
開催地: 実践女子大学 日野キャンパス
開催日: 2021/09/07 - 2021/09/08
【目的】長野県北部に位置する飯綱町の産業は農業が中心である。主な農産物は、米のほか、果物としてリンゴが有名で、全国のリンゴ出荷量のおよそ1.28%を出荷している。今回、飯綱町産のりんごのうち、品種として「ふじ」の特徴を明らかにするために、他地域産の「ふじ」について同一規格のものとの比較を行った。
【方法】他地域産ふじは4地域から選抜し、長野県内のもの1種類、県外産(A県、B県、C県)のもの3種類とした。試験を行う際はりんごの重量に差がないように選抜を行った。比較の方法として官能試験を行った。被験者は健康で味覚に問題のない長野県立大学生有志30名(内訳 女性29名、男性1名、年齢18-19歳)を選抜した。官能試験ではコントロールとして飯綱産のふじを用い、他地域産のふじについて総当たりで酸味、酸味の好み、甘味、甘味の好み、硬さ、シャキシャキ感、総合的な好みについて5段階評価を行った。また順位法を用いて地域ごとの好ましさを検討した。次に各地域のふじの果汁について糖酸度を測定した。糖酸度は各重量の近いものを選択し3点ずつ測定を行った。
【結果・考察】
官能試験の結果、酸味はA県産とC県産のものより飯綱町産のものが、有意に強く感じられた。甘味はA県産のものより飯綱町産のものが有意に強く感じられ、硬さは、県内産、A県産、B県産のものより飯綱町産のものが有意に硬く感じられた。順位法の結果、飯綱町産のものはA県産、B県産のものよりも有意に好まれたことがわかった。果汁について糖度が最も高かったのは飯綱町産のもので、酸度が高かったのも飯綱町産のものであった。飯綱町産のふじは他地域のものより硬く、味が濃いことが示された。