日本調理科学会大会研究発表要旨集
2025年度大会(一社)日本調理科学会
セッションID: 1P-57
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深海性未利用水産資源の有効利用に関する研究
―食生活の現状および魚食に関する意識―
*大富 あき子大富 潤
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抄録

【目的】深海域の多種混獲漁業においては、潜在的には市場価値がありながらも水揚げされることのない未利用な魚種が多くみられる。食料自給率の低い我が国にとって、未利用魚の有効活用は優秀なたんぱく資源にもなり得るが、深海魚の場合は認知度やイメージも消費に影響すると思われる。そこで、一般消費者の魚類の消費動向、未利用魚への関心や認知度、市場の可能性についてWebアンケート調査を実施した。

【方法】全国展開しているA企業の社員とその家族・知人を対象として、2024年3~4月にグーグルフォームを使用したWebアンケートにより、食生活の現状の把握、未利用魚と深海魚の認知と関心、市場の可能性、情報発信の影響力、未利用魚の飲食店での受容性を質問した。

【結果】計2260名からアンケートへの回答が得られた。食習慣に関しては、魚介類の摂取頻度は「週に1~2日」が最多で、肉類は「週に3~4日」が最多であった。料理の好みは、「肉料理の方が好き」が約53%、「魚料理の方が好き」は約23%、「どちらとも言えない」が約24%で肉料理が好まれていた。「未利用魚」を認知している人は約24%であったが、「深海魚・深海性魚介類」は約92%の人が認知していた。深海魚のイメージとして、「珍しい魚」が約36%、「気持ち悪い(グロテスク)な魚」が約18%で、「美味しい魚」は約2%に過ぎなかった。一方で、約28%の人が「未利用魚の料理を扱うレストランに興味がある」と答え、「興味はないが機会があれば食べてみたい」が約24%で、関心は低くはなかった。その他、食材の選択において影響力がある媒体についても分析を行った。

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