2011 年 10 巻 7 号 p. 533-544
近年関心の高まっているデザインについて、顧客の経験価値という観点から捉える。そのようなデザイン思考が、企業経営、経済へ影響を与える。顧客の経験価値を重視したデザインを実行するためには、従来までのものづくりではなく、「エスノグラフィー」や「Business Origami」などの方法論を活用し、顧客の行動の深い理解と考察を行なう必要がある。そのような活動として、日立製作所でのサービス開発や、東京大学i.schoolの活動が挙げられる。デザイン思考は今後ますます重要となっていくであろう。