赤門マネジメント・レビュー
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コンピュータ産業研究会報告
先進製造業の生産マネジメント論から見た事務用情報システム開発
戸田 忠良
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2007 年 6 巻 8 号 p. 353-364

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抄録

情報システムにおける従来の開発法は「万能型SE一貫生産方式」であり、技術者の個人能力に依存しており、組織能力構築による生産性向上が困難なやり方である。そのため、生産革新を求め、自動車産業などの先進製造業に学ぶ動きが起り始めている。しかし、製造業と情報システム開発には違いがあるので、製造業における取り組みを、システム開発の特徴に応じて読み換える必要がある。本稿では、「製品開発期間の短縮」に関する汎用的ロジックを参考にし、現実のシステム開発でどの程度、そこで取り上げられた時間制御策が行われているかについて分析を行う。 分析の結果、システム開発において上述の方法の多くは既に適用済みであるが、「工程オーバーラッピング」と「工程内分業」による期間短縮策は未適用であることが明らかとなった。これらの組織能力構築がテーマとなるアプローチが今後の生産革新の大きなヒントになると考える。

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© 2007 特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
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