自律神経
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第73回日本自律神経学会総会
睡眠中の骨格筋制御:REM sleep without atoniaと神経疾患の関連を含めて
鈴木 圭輔
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2021 年 58 巻 3 号 p. 226-230

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抄録

抗重力筋の一つである顎筋の筋活動消失はREM睡眠の特徴であり,REM muscle atoniaにはGABAやグリシン介在性脊髄運動ニューロンおよび中枢では橋背外側部や延髄内側部が関与する.一方筋活動消失を伴わないREM without sleep atonia(RWA)は,REM睡眠中の夢の行動化をきたすREM睡眠行動異常症(RBD)でみられる特徴所見である.中高年以降に発症したRBDはパーキンソン病を代表とするシヌクレイノパチーの特異度の高い疾患前駆マーカーと考えられている.さらにisolated RWAやREM sleep behavioral eventsといったRBDの前駆段階を示唆する報告がある.また日中過眠や情動脱力発作を特徴とするナルコレプシーでは,RBDを30–60%に合併する.本講演ではRWA,RBDと神経疾患の関連を含めて解説する.

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© 2021 日本自律神経学会
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