日本応用きのこ学会誌
Online ISSN : 2433-0957
Print ISSN : 1345-3424
きのこを用いる味噌の生産とその特徴
松井(岡村) 徳光伊豆田 裕美竹野 智美野田 裕子福田 祥子大杉 匡弘
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2001 年 9 巻 3 号 p. 117-120

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抄録

通常,味噌は,アミラーゼおよびプロテアーゼを生産するAspergillus oryzaeと乳酸脱水素酵素を有するPediococcus halophilusおよびアルコール脱水素酵素を有するSaccharomyces rouxiを用いて生産されている.本研究では,ある種のきのこがアミラーゼ,プロテアーゼ,乳酸脱水素酵素とアルコール脱水素酵素を生産することを見出しA. oryzaeとP. halophilus とS. rouxiに代えて,きのこを用いて味噌を生産することを検討した.エリンギを用いて生産した味噌は,コントロールの6.2倍もトロンビン凝固時間を延長させ,血栓症予防効果を示した.

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© 2001 日本きのこ学会
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