美味技術学会誌
Online ISSN : 2186-7232
Print ISSN : 2186-7224
論文
衝撃式粉砕法による米粉の製パン性に関する検討
― 米粉粒度と生地発酵工程が生地膨張に及ぼす影響 ―
藤井 久美子門田 充司難波 和彦
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 11 巻 1 号 p. 20-28

詳細
抄録
衝撃式粉砕法による米粉について,その粒度と,発酵温度,発酵次数,ガス抜きの有無や時機などのパン生地発酵工程条件とが,発酵時の生地膨張に及ぼす影響を調べた。一般的な米粉製パン工程ではガス抜きを行わないが,ガス抜きを行うと,その後の生地は膨張率が高くなり,物性が改良されたと考えられた。100μm未満の粒度では,一般的な米粉製パン工程よりも低い発酵温度で,早期にガス抜きを行うことにより,高い膨張率が得られた。
著者関連情報
© 2012 美味技術学会
前の記事 次の記事
feedback
Top