美味技術学会誌
Online ISSN : 2186-7232
Print ISSN : 2186-7224
論説
「おいしさ」とは単に味や食材だけではない
松添 直隆
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2023 年 22 巻 1 号 p. 1-5

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抄録
 日本人は,豊かな海山の幸に恵まれ,高い食品製造技術により「おいしい」国に生きている。一方,便利で豊かな食生活が自然や環境に与える影響は大きくなった。地球温暖化・異常気象による自然災害,食品ロスと飢餓(食の不均衡)など,現代社会が抱える問題が広がっている。地球規模の環境に関する課題に対して,各国でSDGs(Sustainable Development Goals,持続可能な開発目標)の取り組みを進めている。企業経営には経済的価値から社会的価値への転換,消費者には環境や労働条件ならびに人権などを考慮した商品の購入が求められている。「おいしさ」を包含する研究分野は非常に多く,人や社会が「おいしさ」に求めるもの,期待するものはさらに広がるであろう。本論説が,現代社会の抱える問題や危機管理に対して,「おいしさ」や美味技術の可能性を考える機会になれば幸いである。
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