主催: 一般社団法人環境情報科学センター
p. 29-34
本研究では,岐阜県長良川流域における社会・気候変動について多様なステークホルダーを対象にヒアリング調査を行い,その結果にテキストマイニングを適用することでステークホルダーの関心事項の可視化を試みた。対象とした26 団体を,言及した語の傾向によって6 グループに分類し,各グループと言及した語の関係性を可視化した結果,1)全グループで共通の関心事項は気候変動の影響や,長良川のアユや漁業者の減少,今後の仕事や地域との関わりであったこと,2)たとえば漁業と観光事業,河川管理のグループ間では長良川のアユなど,事業や活動の分野が異なっていても共有されている関心事項や問題意識があることを明らかにすることができた。