台湾の環境教育法は2010 年に制定された。法によって環境教育の受講が義務化され,小中・高・学校や政府機関などが対象となった。また,環境教育を推進するために,環境教育機構・環境教育員・環境教育実施施設と場所など3 つの認証制度も法に定められている。法が制定されて以降,集落による環境教育の体験学習が各地で積極的に進められ,環境教育実施施設・場所の類型の中で,「集落経営型」と言われる取り組みを生み出すこととなった。本研究の目的は,台湾における環境教育法の施行と集落経営型の環境教育の実態を明らかにすることである。