セメント・コンクリート論文集
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セメント化学
炭酸化反応の速度論的考察─自然環境と促進環境の違いは何か─
後藤 誠史中村 絢也伊代田 岳史
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2019 年 73 巻 1 号 p. 38-43

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抄録

コンクリートの主要水和物であるCHとC-S-Hを主な対象とし、その量、CO32-との反応性、代表的な粒径を考慮し、炭酸化プロセスを検討した。CHとC-S-Hの粒子系の反応速度がJander式に従うとすると、炭酸化フロントではまずCHが反応し、CO32-の供給量がJanderの反応予測量より大きくなるとC-S-Hも反応し始め、CHとC-S-Hの反応予測量より供給量が多くなるとフロントは前進する。この時、CHの炭酸化率はCO32-の供給速度すなわち環境CO2濃度によって異なり、促進条件下では未炭酸化率が増える。炭酸化速度係数はC-S-HとCHの量とCHの重み付けにより解釈できることが分かった。

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