2022 年 76 巻 1 号 p. 503-511
本研究では、試作セメント硬化体微粉と解体コンクリートから作成した再生微粉を湿式・乾式炭酸化処理し、生成する炭酸カルシウムとCO2固定量等について検討した。湿式処理では炭酸カルシウムのうちカルサイトのみが生成するのに対し、乾式処理ではバテライトと少量のアラゴナイトも合わせて生成した。ダイナミックTGにより炭酸カルシウムの結晶多形を分離評価でき、精度よく炭酸カルシウム量を測定できることを示した。また粗骨材の影響として、硬質砂岩を用いた方が石灰岩に比べて、再生微粉中に含まれるセメント由来のカルシウム量が多くなり、CO2の固定ポテンシャルが高いことを明らかにした。