日本畜産学会報
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技術報告
遺伝子型をデザインした黒毛和種の効率的作出の試み
福井 えみ子湯澤 知子松本 浩道川野辺 章夫櫻井 由美大島 藤太北條 享新楽 和孝桑波田 暁子越知 正憲吉澤 緑
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2015 年 86 巻 3 号 p. 375-378

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抄録
本研究では,枝肉重量および脂肪交雑において高い育種価を持つ長期不受胎の雌牛の卵子を用いて,求める遺伝子型を持つ子牛を効率的に生産することおよび高い育種価を持つ雌牛の卵子の有効利用を 目的とした.成長ホルモン(Growth hormone : GH)遺伝子,脂肪酸不飽和化酵素(Stearoyl-CoA desaturase : SCD)遺伝子の遺伝子型について,栃木県畜産酪農研究センターの高い経済形質を持つ雌牛4頭および黒毛和種雄牛8頭(凍結精液)を解析した.これらの結果をもとに,増体が良く,融点が低い脂肪で構成される肉を持つウシとなるよう卵子と精子の遺伝子型の組み合わせを考慮した.雌牛4頭が屠場に出された際に得られた卵巣から卵子を採取し,体外で成熟-受精-培養させて遺伝子型をデザインした胚盤胞を作出した.作出された8個の胚盤胞を4頭の雌牛に移植したところ2頭受胎し,雄1頭が誕生した.この子牛を育成および肥育したところ,増体において全国平均より高い成績を示した.
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© 2015 公益社団法人 日本畜産学会
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