抄録
モヤシ製造工場から発生するモヤシ残さの飼料化を目的に,飼料特性を評価した.①モヤシ残さ,②破砕後モヤシ残さ,③加重脱水,④スクリュープレス1回脱水,⑤スクリュープレス2回脱水の5点の飼料分析を行った.また,変敗防止のための添加剤の必要性を検討した.さらに乳牛用飼料を想定し,in situ法により分解特性を評価した.モヤシ残さの水分含量は94.7%,破砕処理により89.0%になった.その後,加重脱水すると83.9%に,スクリュープレス脱水を行うと74.4%,再度スクリュープレス脱水を行うと65.8%にまで低下した.飼料成分はアルファルファ乾草に近似していた.また,乳酸菌を添加しなくても,原物重量あたり0.25%の76%ギ酸添加だけで3日間は変質しなかった.第一胃内での培養初期の乾物消失率は,チモシー乾草に比べ低く,脱水により顕著となった.また,第1胃通過速度定数を0.05/hとした場合,モヤシ残さの有効分解率は43-51%で,有用な飼料資源と考えられた.