飼料の定量給与が肥育牛の飼料摂取量,発育および飼料消化性に及ぼす影響について検討した.供試牛は14ヵ月齢の黒毛和種去勢牛8頭とし,28ヵ月齢までの14ヵ月間を試験期間とした.処理区は,飼料給与量を日本飼養標準・肉用牛における日増体量0.75kgに必要な可消化養分総量要求量の110%量で定量給与する(定量)区および飽食給与する(飽食)区を設定し,各区に4頭配置した.肥育ステージの区分は,22ヵ月齢までを中期,その後28ヵ月齢までを後期とした.代謝体重当たりの飼料摂取量は,肥育中期は定量区が飽食区より有意に少なかったが,後期では逆に定量区が高まる傾向(P<0.10)を示した.定量区の飼料効率は,肥育中期(P<0.05)および後期(P<0.10)ともに飽食区を上回った.肥育後期の消化試験では,定量給与により暑熱期のCP消化率を改善し,蓄積窒素割合低下を防ぐことが明らかとなった.