日本畜産学会報
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乳牛における泌乳曲線実験式による305日間乳量の推定
貴志 和男飯野 弘立川 征夫田鎖 高晴河西 直樹横内 圀生
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1982 年 53 巻 1 号 p. 23-28

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抄録
11道府県試験場所有および近在農家のホルスタイン種初産牛の乳量記録のうち1963年から1977年に至る699頭の成績を用い,泌乳曲線実験式を簡便化した記録にあてはめ305日間乳量を推定し,その正確度を検討した.その結果,7ヵ月までの毎日記録に基づく305日間推定乳量では,遺伝率0.46,305日間乳量との表型,遺伝相関はそれぞれ0.96,0.99と推定され,この期間までの泌乳能力検定の短期化の可能性が示唆された.検定の短期化簡易化を組み合せた場合,1,2および3週間隔記録では,8ヵ月までの記録に基づく305日間推定乳量で遺伝率0.41~0.44,305日間乳量との表型,遺伝相関はそれぞれ0.97~0.98,0.97~1.00,4週間隔記録では9ヵ月までの記録に基づく305日間推定乳量で遺伝率0.39,305日間乳量との表型,遺伝相関はそれぞれ0.99,1.00と推定され,これらの期間までの簡易•短期化の可能性が示唆された.短期化および簡易化の記録に泌乳曲線実験式をあてはめた場合,この曲線を形成するパラメータの遺伝率推定値は,最高乳量を除いて不安定であった.また,305日間毎日記録より求められたパラメータとの相関は,乳量推定の場合と比べて若干低かった.
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