理学療法学Supplement
Vol.30 Suppl. No.2 (第38回日本理学療法学術大会 抄録集)
セッションID: RO538
会議情報

教育
当院リハビリテーション科における新人研修の取り組み
経過と今後の課題
*巽 香織井田 英司渡邉 恵花崎 加音結城 恵若松 剛谷口 由利子佐伯 麻衣井川 裕通伊勢 眞樹
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キーワード: 新人, 教育, 研修
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抄録
【はじめに】当院リハビリテーション科(以下当科)は医師2名、理学療法士22名、作業療法士18名、言語聴覚士5名で構成されている。当科では平成10年12月より、療法士の病棟担当制(現在科別担当制)を導入し、平成11年度より新採用者の教育研修を開始した。今回は新人研修における経過および現状、今後の課題について検討した。なお、科別担当は整形外科・脳神経外科・神経内科・小児科・内科系・外科系の6科に分かれている。【新人研修の目的と実際】当院での理学療法士・作業療法士として必要な知識や心構えの教育を受け、評価・治療が指導の下に実施できることを目標としている。院内入社時オリエンテーションが行われた後、各科へ配属され当科の研修が開始される。全般的なオリエンテーションの実施後、1研修期間を6週間として、6科のローテーション研修を実施する。全研修終了後、いずれかの科を担当することになる。特徴としては、_丸1_あらかじめ作成した各科別の研修プログラムに従い実施する。_丸2_指導内容の確認はチェックリストを用いて行う。_丸3_担当患者数は本人の能力に合わせて指導者が把握と管理を行う。_丸4_中間評価と最終評価を行う。_丸5_申し送りを全員で行う。_丸6_教育方針や指導方法の統一のため指導者代表ミーティングを実施するといった点である。【研修結果】これまで11名が研修を経験しており、10名が研修を終了し、1名が退職した。現在3名が研修中である。研修システムの利点としては、_丸1_均質な研修の進行が可能であり、_丸2_各科での専門的な知識を学ぶことができることが挙げられた。問題点は_丸1_各科ごとに専門的な知識が必要なこと、_丸2_ローテーションで生じる環境変化による心理的問題、_丸3_常に評価される精神的緊張感があったこと、_丸4_指導者の主観や先入観に基づいた評価基準の曖昧さがあったことがあった。【対策】偏りの少ない指導や評価を行うため、多くの療法士が関わり指導にあたるようにした。申し送りは関りある全スタッフで行うこととした。研修状況についての情報を全職員に周知させた。また、指導者からの肯定的なフィードバックを十分に与え、その成長過程を示すようにした。【今後の課題】各科別の研修の導入により、新人は様々な視点から患者の治療に当たる多くの知識と技術を修得することができている。しかし慣れない環境にストレスを感じることが多いのも事実である。  新人が焦らず自信を喪失することなく、職場に適応できるように、今後も研修プログラムの修正を行いながらフォローアップしていく必要がある。また、新人の個性に合わせた教育ができる職場環境作り、新人以外の職員教育も重要であると考えている。
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© 2003 by the Sience Technology Information Society of Japan
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