日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第12回大会
セッションID: P3-21
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ポスター発表3 知覚・感性,感情・動機
VR空間での臨(隣)人感にパートナーの動き情報が与える影響
*鈴木 直弥寺本 渉浅井 暢子
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抄録

遠く離れた他者と1つのバーチャル・リアリティ(VR)空間を共有し,共同で作業を行う際には,他者の存在のリアリティ(臨(隣)人感)を高めることが重要である。我々の行った先行研究では,事前に他者(のアバター)とVR空間内でコミュニケーションをとることで臨(隣)人感が高まることが示された。本研究では,その事前コミュニケーションに含まれていた要素のうち,他者の動きに関する情報だけでどの程度臨(隣)人感を高めることができるかを社会的サイモン効果を指標として計測した。実験では,社会的サイモン課題遂行前にVR空間内で他者と十分なコミュニケーションを取らせる条件と,コミュニケーションを行わせず,アバターの動きのみを呈示する条件を設けた。その結果,両条件間の社会的サイモン効果に有意な差異は見いだせなかった。このことは,他者の動き情報が臨(隣)人感生起にとって重要な役割を果たしていることを示唆する。

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© 2014 日本認知心理学会
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