日本調理科学会誌
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資料
徳島県における通過儀礼食の現状
後藤 月江松下 純子金丸 芳遠藤 千鶴長尾 久美子有内 尚子高橋 啓子
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キーワード: 徳島, 通過儀礼, 通過儀礼食
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2013 年 46 巻 6 号 p. 389-394

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抄録

 日本調理科学会特別研究として,平成21年~22年に「行事食・儀礼食」について調査を行った。その結果より徳島県に10年以上在住の人を対象に,通過儀礼について,年代を30歳未満,30歳~50歳未満,50歳以上の3区分に分けて,現状を比較検討した。
 通過儀礼の「誕生日」と「七五三」は認知と経験共にどの年代区分においても高く,定着している。「誕生日」にケーキを食す割合はどの年代区分もかなり高く,一般化している。「長寿」の認知は高いが,30歳未満の経験率は低かった。「厄払い」の認知と経験,それに伴う料理の喫食率はどの年代においても低かった。
 30歳未満の経験率は全ての儀礼で低く,経験していても覚えていない場合や未経験の儀礼が多いことが考えられた。

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© 2013 一般社団法人日本調理科学会
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