日本調理科学会誌
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管理栄養士養成施設に求められる調理の学習内容:施設種類ごとの特徴
石原 三妃大森 恵美水野 尚子
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2016 年 49 巻 1 号 p. 65-73

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抄録
 管理栄養士・栄養士養成施設に適した調理学実習の必要度について管理栄養士・栄養士を対象にアンケート調査を行い調理の学習内容について検討した。
 アンケートは,選択回答法と自由回答法を用いて行い,施設種類ごとの評価を分析した。
 その結果,いずれの施設でも基本の料理や知識が大切であることが示された。また,施設種類によって必要な調理操作や料理は異なった。特に対象となるライフステージにより,必要な料理が異なり,病院,高齢者施設および乳幼児を対象とする保育園・幼稚園ではやわらかい料理の必要度が高かった。
 調理操作においては,魚の下処理に関する操作は行政では必要度が高く,他の病院,高齢者施設など給食施設では低かった。切砕操作は,日常食に用いる基本の切り方は,いずれの施設でも有意差なく,必要度が高いと評価されていた。
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© 2016 一般社団法人日本調理科学会
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