日本調理科学会誌
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スポンジケーキの香気特性に及ぼす材料配合と加熱方法の影響
松浦 朋子柴田 圭子西村 敏英
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2025 年 58 巻 2 号 p. 84-93

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抄録

 本研究ではオーブンまたは電子レンジで加熱した材料配合の異なるスポンジケーキの香気特性を調べた。実験には薄力小麦粉と砂糖を各々全質量の30%に固定し,卵40%〈S配合〉のオーブン焼成(OS),同配合の電子レンジ加熱(MS),卵20%,水12.5%,植物油7.5%〈B配合〉の電子レンジ加熱(MB)および同配合のオーブン焼成(OB)の4種類の区分を設定した。MBはOSに比べて鼻先香で「甘い匂い」と「焙焼香」が弱いと評価された。B配合試料(OBとMB)はS配合試料(OSとMS)に比べ鼻先香で「グリーン様の匂い」が,口中香で「生地様の匂い」と「油脂様の匂い」が強い傾向があった。HS-SPME-GC-MS分析において,ストレッカーアルデヒドとピラジン類のピーク面積はOSがOBより高値を示し,これらは電子レンジ試料(MS・MB)からは検出されなかった。B配合試料では,2-pentylfuranとdodecaneのピーク面積がS配合試料より高い傾向が示された。

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