キャノーラ油を0~40%(ベーカーズ%)添加した蒸しパン(SB-CO0,SB-CO20,SB-CO40)の咀嚼・嚥下しやすさ(食べやすさ)と嗜好性を,初期特性(成分と物性),官能特性,模擬食塊特性から検討した。その結果,キャノーラ油を40%添加したSB-CO40はSB-CO0よりも食べやすい可能性がありおいしいことが示唆された。SB-CO40は,なめらかさとしっとり感が強く,やわらかく,凝集性が低く,飲み込みやすく,べたつき感は強いが総合的においしいと知覚された。また,この蒸しパンは,やわらかさと低凝集性から噛みやすい可能性が考えられた。40%のキャノーラ油添加は,食塊の付着を抑え飲み込みやすくするが,総合嗜好と負に偏相関したべたつき感の一因である可能性が示唆された。特筆すべきは,SB-CO40は水分含量が40.7%に低下したにも関わらず飲み込みやすさが向上したことであり,水分含量以外の油の役割の重要性が示唆された。