日本調理科学会誌
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サメ皮の加熱による物性と成分の変化
下坂 智惠宮内 康衣福永 淑子下村 道子
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2007 年 40 巻 2 号 p. 59-66

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抄録
サメ皮を有効利用するための基礎的な研究として,サメ皮を異なる溶液中で加熱したときの物性及び成分の変化について調べた。サメ皮は0.2%炭酸カリウム,1%酢酸溶液,脱イオン水のいずれかの液で加熱した。サメ皮の最大荷重値は, ,90分間の加熱で急激に低下し,0.2%炭酸カリウム溶液での低下が最も大きかった。炭酸カリウムあるいは酢酸での加熱により重量が減少し,水分が増加したことから加熱によりサメ皮の成分変化が起こっているのではないかと考えられた。サメ皮を各溶液で加熱すると軟化し,粗タンパク質,リン,マグネシウムが溶液に溶出した。加熱したサメ皮が軟化したのは,粗タンパク質が溶出し,サメ皮の構造が変化したことによると考えられる。
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© 一般社団法人日本調理科学会
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