1991 年の 3~6 月の間に,九州西岸の 4 カ所の砂浜海岸において,45 個体のホシガレイ着底仔稚魚を採集した。本種仔稚魚は,九州西岸でも北部に位置する閉鎖的な海岸からのみ採集された。月毎の採集個体数と平均体長および標準偏差は,3 月が 25 個体 16.1±3.8 mm SL, 4 月が 11 個体 34.4±6.0 mm SL, 5 月が 6 個体 49.2±13.3 mm SL, 6 月が 3 個体 91.0±19.9 mm SL であった。仔稚魚の胃内容物として出現した生物には,カイアシ類,クマ類,端脚類,アミ類,十脚類があり,それらは,魚体の成長に伴い,より大きなものへと変化した。