臨床リウマチ
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原著
既存の免疫抑制治療に奏功せず肺血管拡張薬の併用により改善を認めたSLE-PAH(全身性エリテマトーデス─肺動脈性肺高血圧)の一例
田所 麗田村 誠朗壺井 和幸東 直人松井 聖關口 昌弘橋本 尚明北野 将康佐野 統
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2020 年 32 巻 2 号 p. 154-160

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抄録

 49歳女性.27歳時に全身性エリテマトーデス(SLE),39歳時にループス腎炎Ⅴ型と診断.2016年5月より労作時呼吸困難と肺動脈平均圧高値を認め,SLEによる肺動脈性肺高血圧症(SLE-PAH)と診断.ステロイドと免疫抑制剤による治療強化を行い早期に肺血管拡張薬を併用した.SLEDAIの低いSLE-PAHでは肺血管拡張薬の早期併用が奏功するとされており,本症例においても有効であった.

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© 2020 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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