デジタルゲーム学研究
Online ISSN : 2434-4052
Print ISSN : 1882-0913
ゲームプレイによるマイクロフロー評価の試み
加藤 亮 河合 隆史二瓶 健次佐藤 正山形 仁田代 泰典山崎 隆
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2010 年 4 巻 1 号 p. 59-67

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抄録
本研究では、マイクロフローの観点からゲームの心理効果に着目し、昼から夕方にかけて上昇し たねむけ感や不安定感への、プレイによる影響について検討した。実験では、10例の被験者に対して、 携帯ゲーム機用ソフト2種類(音楽・パズル)のプレイを求め、各ゲームで3試行ずつ、合計6試行を行い、 プレイ中の皮膚電気活動、フロー状態、また、プレイ前後の疲労状態および覚醒状態を測定し、ソフト 間の差異や試行間、プレイ内容等の観点から比較・検討を行った。結果として、2種類のソフトに共通して、 覚醒水準の上昇が認められた。ソフト間の差異として、音楽ゲームではねむけ感の低下や活力感の上昇 がみられ、パズルゲームでは不安定感の低下がみられた。
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© 2010 日本デジタルゲーム学会
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