デジタルゲーム学研究
Online ISSN : 2434-4052
Print ISSN : 1882-0913
テレビゲームの暴力シーンの影響を左右する視点の調整効果
-小学校高学年児童を対象にしたパネル研究の検討-
渋谷 明子 坂元 章井堀 宣子湯川 進太郎
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2011 年 5 巻 1 号 p. 1-12

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抄録
591名の小学校高学年児童を対象にパネル研究を実施し、テレビゲームの暴力シーンへの接触時 間が長いと、 1 年後の攻撃性が高くなる傾向が男子でみられた。また、テレビゲームの世界を現実的だ と知覚していた男子の 1 年後の身体的攻撃が高くなった一方で、暴力シーンを見て虚しい気持ちになった男子の攻撃性は 1 年後に低くなる傾向も見られており、暴力シーンの見方によって、暴力シーンの長 期的影響が異なる可能性が示唆された。
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© 2011 日本デジタルゲーム学会
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