デジタルゲーム学研究
Online ISSN : 2434-4052
Print ISSN : 1882-0913
5 巻, 1 号
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
  • -小学校高学年児童を対象にしたパネル研究の検討-
    渋谷 明子, 坂元 章, 井堀 宣子, 湯川 進太郎
    2011 年5 巻1 号 p. 1-12
    発行日: 2011年
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル フリー
    591名の小学校高学年児童を対象にパネル研究を実施し、テレビゲームの暴力シーンへの接触時 間が長いと、 1 年後の攻撃性が高くなる傾向が男子でみられた。また、テレビゲームの世界を現実的だ と知覚していた男子の 1 年後の身体的攻撃が高くなった一方で、暴力シーンを見て虚しい気持ちになった男子の攻撃性は 1 年後に低くなる傾向も見られており、暴力シーンの見方によって、暴力シーンの長 期的影響が異なる可能性が示唆された。
  • -授業参加機会の平等性の観点から-
    鎌倉 哲史, 七邊 信重, 馬場 章
    2011 年5 巻1 号 p. 13-18
    発行日: 2011年
    公開日: 2019/10/01
    ジャーナル フリー
    MMORPGの歴史授業への活用について検討した鎌倉・富安・馬場(2009)において、ゲームを 1 人で自由に遊ばせる授業デザインよりも、グループ課題を課し成果を発表させることでゲーム内体験をクラス全体で共有していく授業デザインの方が効果的であることが示唆された。そこで本研究では、授業参加機会の平等性の観点から、より優れたゲーム課題群の授業デザインの検討を研究課題として実験 1 、及び実験 2 を実施した。その結果、ゲーム内の課題についてスライドの作成と発表を課したスライド群は、事前と比較して事後に社会的スキル、学校生活満足度、歴史関心度の各尺度得点 が有意に大きく向上していた。また群間の比較では、通常の歴史授業を受けた統制群と比較して、スライド群の歴史関心度の変化量が有意に大きいことが分かった。
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